令和5年6月29日に開催された能代市議会定例会では、重要な議題が多数審議された。
会議では、まず、議員20年以上の在職表彰として、菊地時子氏と安岡明雄氏が表彰された。この表彰は、先月14日に行われた全国市議会議長会定期総会に絡むものです。
続いて、承認第4号として、能代市市税条例の一部改正が緊急に行われる必要があり、専決処分が承認されました。総務企画委員長を務める針金勝彦氏は、「この改正は地方税法等の一部改正に伴い、迅速に対応するために行われた」と報告しました。
議案第49号については、能代市監査委員に関する条例の一部改正が審議されました。この改正案では、監査委員の定数を3人にし、識見を有する者から選任する監査委員が非常勤となることが提案されています。監査委員の在り方について議論された中で、菊地時子氏は反対の立場を表明し、「この提案は唐突であり、十分な議論がない」と指摘しました。賛成意見を述べた阿部誠氏は、「非常勤という選択は他市の実情にも即したものであり、行政運営の合理化を図るもの」と強調しました。
次に、議案第50号では能代市職員の給与に関する条例の改正が提案され、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた防疫作業手当の特例が廃止されることが議論されました。この改正において、当局は新型コロナウイルスの法的位置付けが5類に変更されたことを理由に挙げており、合理的な見解として受け入れられました。
また、国民健康保険税および介護保険条例の改正も承認され、地域住民への影響が減少することが期待されています。
加えて、タブレット端末の活用などに関連する調査が行われ、今後の運用について慎重な議論が求められています。安岡明雄氏は、「タブレットの導入は議会運営に有益であり、公費購入に対する市民理解の確保が必要」と報告しました。
そして、令和4年度および令和5年度の一般会計補正予算も承認され、子育て世帯への支援が強化されることが確認されました。
最後に、議案第55号において新たな監査委員の選任が承認され、今後の監査体制の確保についても期待が寄せられています。