令和4年3月1日、能代市議会において議員による一般質問が行われた。この会議では、新型コロナウイルスへの対策や洋上風力発電の進展について多くの意見が交わされた。
初めに、佐藤 智一議員が新型コロナウイルス感染症に対する飲食業支援について触れた。能代市でもコロナの影響が顕著に表れ、特に飲食業が大きな打撃を受けている状況が続いている。佐藤議員は、「直ちに救済が必要ではないか」と市政に対する切実な声を上げるとともに、具体的な支援策を求める内容が多く含まれていた。
次に、データセンター誘致についても問われた。現在、全国でデジタル関連の産業が拡大しており、地方にもデータセンターを誘致する動きが高まっている。これに対し、市長の齊藤 滋宣氏は、地元の特性を生かしつつ、誘致活動に積極的に取り組んでいく方針を示し、地域経済の活性化に向けた施策が期待される。
また、雪害対策については多くの議論が行われた。特に今冬の豪雪による影響は、例年に比べてより深刻である。議員からは、「雪害対策計画をさらに強化する必要がある」との意見があり、市長も「今後の豪雪に対応するため、事前の準備や計画策定の重要性を認識している」と述べた。この点に関しては、市民からの声を聴きながら進める意思が強調された。
さらに、中心市街地の活性化に関する質問では、柳町商店街アーケードの維持管理について問題が挙がった。老朽化した建物に関する課題も指摘され、市側には地域の商業環境をどう守るのか検討が求められた。市長は「老朽化施設への対応を強化し、自立したまちづくりに向けて努力していく」との考えを示した。
最後に、歴史民俗資料館や美術館の建設についても質問があった。市の文化財の保全と活用が焦点となり、今後の進捗に期待が寄せられる。市長は「文化財の収集整理が進んでおり、今後は具体的なプランが必要になる」と述べ、議論を続けることの重要性を強調
した。
この会議では、新型コロナウイルスへの対応や地域経済の発展、持続可能なまちづくりに向けた施策が議論され、今後の能代市の進展に期待が寄せられた。