令和2年12月9日、能代市議会は定例会を開会し、複数の補正予算案や条例の審議が行われた。
この会議では、特に新型コロナウイルス感染症対策に関する予算が注目された。
総務部長の吉岡康隆氏は、令和2年度能代市一般会計補正予算に関して新型コロナウイルス対策としての農業支援金を含む3487万円の追加を報告した。これにより、補正後の歳入歳出予算は356億4675万2000円となることが確認された。
また、同じく総務部長の吉岡氏は、令和2年度能代市一般会計補正予算の承認第8号についても説明した。この補正予算では、子育て世帯への臨時給付金に不足が生じたとして192万円の追加が提案された。これは、当該予算の所管委員会に付託され、慎重に審査される予定である。
このほかにも、議案第88号として能代市地域局設置条例の制定についての説明が行われた。具体的には、二ツ井地域局を設置し、地域の行政事務の一元化を図るものであり、会議に出席した議員からも多くの質問が寄せられた。行政の効率化を進めるための位置づけとして期待される際、吉岡氏は「地方自治法に基づき、地域の皆様にとって使いやすい機関となることを目指す」と強調した。
さらに、議案第89号については、行政手続における押印の見直しに関する条例の整備が提案された。これにより、法令で押印が義務づけられているものを除き、押印の廃止を進めることが目指されている。名目上の行政コスト削減が期待され、議会内での議論が白熱することとなった。