令和5年6月6日、能代市議会は定例会を開会した。
本日の議事日程には、会議録署名議員の指名や、会期の決定、諸般の報告、会議の核心である市長の説明及び議案の審議が含まれている。
出席した齊藤滋宣市長は、提出議案について議会に報告した。特に認定こども園に対する給付金の支給誤りが約4,222万円に上ることが指摘された。市長はこの問題に対し、関係者に謝罪をし、返還をお願いする方針を明らかにした。
市長は、新型コロナウイルスに関する対応についても言及した。感染症法の位置づけが5類に移行したことにより、これまでの対策が個人の選択を尊重する内容に転換された。同時に、用意されていた支援策として、地域経済への影響を考慮した特別給付金の支給を強調した。
また、能代市では高齢者福祉計画及び介護保険事業計画策定に取り組むと説明した。これらの計画は令和6年度から8年度の期間を対象にする。
議案第51号については、能代工業団地隣接地における造成工事の請負契約が提案され、契約金額は5億270万円となる。環境産業部主幹の大谷勉氏は、落札者についての詳細や工事場所、主要工事内容に関して詳しく説明し、契約内容についての質疑が行われた。畠貞一郎議員が進行状況について疑問を示し、より迅速な議決を促す意見を述べたが、総務部の説明に対しても反応があり、委員会での十分な審査が必要であるとの意見が呈された。
市長は、商業施設の不足を解消するために能代駅前でのホテル建設構想に言及し、地域活性化に必要なプロジェクトと位置づけている。議会では、建設に向けた協力を約束する方向で進めたいとの意向が表明された。
一連の議論を通じて、能代市内の地域活性化や経済支援施策が前面に出された。今後もこれらの施策を深化させる必要性が求められている。