令和4年9月13日に能代市議会が開催され、一般質問が行われた。特に注目を集めたのは新型コロナウイルスによる影響で、多くの市民からの関心が寄せられた大雨による農作物被害に関する質問である。この大雨により、河戸川地区では主力作物であるネギの甚大な被害が発生した。今野孝嶺議員は、9月1日に行った現地調査の結果をもとに、「被害額は1億7000万円を超え、市として最大限の支援が必要だ」と訴えた。市長の齊藤滋宣氏は、県の農業経営等再開支援事業と合わせて市独自の支援も検討する方針を示した。"我々としても積極的に支援策を模索していきたい"と述べた。
また、今野議員は親元就農支援についても言及し、対象者を広げるべきだと主張した。市長は、農業技術研修を通じた支援を行っているとしながらも、今後の調査研究を続けていく意向を示した。
さらに、データセンター誘致に関する質問も集まり、今後の進展が期待される。議会では、経済産業省が進めるデータセンターの誘致プログラムを利用することに意欲を示す声も上がった。市長は、「地域の特性を活かし、企業誘致を進める」と強調した。
最後に、中学校部活動の地域移行についての議論が行われ、教育長からは「地域の指導者育成に注力していく」との発言があった。地域移行を進めることで、地域のスポーツ環境の整備が図られることが期待されている。議会は、こうした施策が今後の地域活性化や市民の生活支援につながることを目指している。