令和4年9月14日に開かれた能代市議会定例会では、複数の重要な予算案が審議される。
本会議では、令和4年度能代市一般会計補正予算の承認が主な議題であった。この補正予算の内容は、秋田県立能代松陽高等学校第104回全国高等学校野球選手権大会出場支援に必要な経費を含んでいる。総務部長の吉岡康隆氏は、専決処分による補正の概要について詳しく説明した。
補正予算には、市民税の増減や地方交付税、国庫支出金など多岐にわたる収入・支出が含まれており、財政調整基金残高についても言及された。吉岡氏は「この補正により、財政調整基金残高は27億55万円となる。」と述べた。さらに、経費の設定根拠についても具体的に質疑が行われ、相場未来子議員が寄附金の使途について確認した。
また、同議会では育児休業等に関する条例の一部改正や、地方活力向上地域における固定資産税の課税免除に関する条例改正についても議論された。特に育児休業については、非常勤職員の取得要件を緩和するための改正が提案された。
他にも、能代工業団地の拡張造成工事に関する請負契約が承認された。このプロジェクトは、誘致企業の進出に向けた重要な基盤整備とされ、環境産業部長の宮野弘幸氏が工事の概要を説明した。
最後に、令和3年度の一般会計決算および特別会計決算が認定され、吉岡部長は歳入歳出や実質収支について詳細に報告した。この決算は、今後の財政運営に大きな影響を与えるものであり、議員からも多くの質疑が寄せられた。
議会はその後、地域支援の具体的な施策や今後の予算案に対して意見交換を行い、能代市の持続可能な発展や生活向上に向けた対応策を考える場ともなった。今後も市政運営について透明性が求められる中、議員らは活発な議論を続ける構えを見せている。