令和元年6月13日に開催された能代市議会定例会では、仮議長の選任と一般質問が行われた。
議事の最初に、議長(渡辺優子氏)は出席議員が18名であることを報告し、日程に従って仮議長の選任を決議した。副議長の一般質問への出席に伴い、仮議長の選任を議長に委任する案が提案され、異議なく安井和則氏が仮議長に指名された。
その後、一般質問が進行した。6番の菅原隆文議員は、人口減少対策について質問を行った。彼は、元総務大臣であり、地方消滅の著作でも知られる増田寛也氏の講演内容を引用し、地域のサステナビリティを確保するために、若者のUターン促進が不可欠であると強調した。
また、菅原議員は本年度から新設された『人口政策・移住定住推進室』の役割について興味を示し、具体的な取り組みについて市長に質問。市長(齊藤滋宣氏)は、同室が全庁的に人口減少問題に取り組む調整役を担うと答えた。
さらに、議員は結婚祝い金制度の導入が若者の定住促進につながるかどうかなど、多岐にわたる質問を行った。
次に、年々増加する市内の空き家問題にも触れ、具体的な現状や今後の市の取り組みについて質問。市長は、問題のある空き家は年々相談が増加しているとし、今後の対応策の重要性を述べた。特に、空き家解体の補助制度についての要望も出された。
道の駅ふたついの現状についても質疑があり、市長はそのコンセプトと地域振興における役割について述べた。
最後に、安井英章議員が川崎市での事件を受け、子どもたちの安全対策について質問。市長は、安全対策のための地域連携や見守り活動の重要性を強調し、市民の温かい目が互いの安心に繋がることを期待した。