令和2年6月24日、能代市議会は定例会を開催し、多くの議案が審議された。
まず、表彰状の伝達が行われ、伊藤洋文氏、藤田克美氏、安井和則氏がそれぞれ25年、15年、10年の在職に対する表彰を受けた。
次に、議案第50号では、能代市市税条例の一部改正が提案され、新型コロナウイルス感染症により影響を受ける市民支援のための特例措置が盛り込まれた。総務企画委員会の武田正廣委員長が、「特例措置の対象となる行事は市長が指定する」と報告し、制度の周知が重要であるとの認識を示した。加えて、納税相談への取り組みについても強調された。
続いて、議案第51号から第58号までの手数料及び関連条例の改正案が報告された。特に、後期高齢者医療条例の改正に関して、秋田県後期高齢者医療広域連合において傷病手当金の支給が決定され、市の事務への影響を受けることが指摘された。文教民生委員会の落合範良委員長は、「介護及び保育に関する各条例は、国の基準改正を受けた内容である」と述べた。
その後、令和2年度の一般会計及び特別会計補正予算が審議され、新型コロナウイルスの影響を考慮した Budgetが計上された。特に、低所得独り親世帯への臨時特別給付金に関して、565世帯に5万円が支給される旨が詳細に説明された。
また、教育の現場では、GIGAスクール事業に関連する予算が可決され、タブレット端末がリース方式で導入されることが報告された。授業の質を高めるためのICT活用が進められる。
その後、議会基本条例の策定に向けた調査報告が行われ、引き続き検討が必要であるとの結論が導かれた。
最後に、各議案はすべて原案通り可決され、閉会の運びとなった。議長の菅原隆文氏は、議案全部議了したことを述べ、会議を締めくくった。