令和2年12月、能代市議会定例会が開催された。
議事は午前10時に開会し、出席議員19名が参加した。議長の菅原隆文氏は新型コロナウイルス感染症の防止策として、発言に際しマスク着用を呼びかけた。
最初に会議録署名議員が指名され、続いて会期の決定が行われ、会期は12月16日までの17日間と決定された。日程第3では諸般の報告が行われ、市長の齊藤滋宣氏から提出議案の説明がなされた。
市長は新型コロナウイルス感染症についての深刻な状況を指摘し、感染防止策の徹底を市民に求めた。加えて、仮設診療所の運営状況やワクチン接種に向けた体制を整える必要性についても言及した。
経済対策に関して、市では持続的な支援を行っていることが示され、特に事業継続支援金に関する情報が提供された。10月からの新たな支援策が307事業者に対し交付されていることも強調された。
さらに、市では公共施設の管理計画も進めており、長期的な視点を持った施設の在り方について検討が続けられている。特に今後30年間で35%の縮減を目指すとしている。
一方で、各種議案の説明も行われた。議案第84号では職員の期末手当が引き下げられることが示された。総務部長の吉岡康隆氏は支給割合の改定内容を細かく解説し、これにより予算への影響が919万5千円の減となると述べた。
同様に、議案第85号では特別職の給与に関する条例の一部改正についても説明があり、教育長に関する議案第87号でも期末手当の引き下げが提案された。
結局、各議案とも異議なく原案通り可決された。
閉会に向けて、議員派遣についても確認され、議長に委任される形が取られた。次回の本会議は12月7日午前10時から再開される予定である。