令和4年3月能代市議会定例会が、3月17日午前10時に開会され、様々な議案が審議された。議案の中では、令和3年度の特別会計に関する補正予算が多数上がり、特に目を引いたのは国民健康保険特別会計や介護保険特別会計の補正予算である。
議案第23号の国民健康保険特別会計補正予算では、歳入歳出予算の総額から696万2000円の減額が提案され、審査の結果、原案通り可決された。文教民生委員長である落合範良氏は「経営の状況を反映させる必要があり、慎重な審議が求められている」と指摘した。
また、議案第25号では介護保険特別会計の補正予算が審査され、歳入歳出それぞれ7万円の追加が行われるも、最終的には原案通り可決された。介護サービスの質を維持しながら、今後の運営にもプラスに寄与することが期待される。
続いて、産業建設委員会に付託された議案第18号は浄化槽整備事業特別会計補正予算についてで、1715万4000円の減額が計上された。産業建設委員長の安井英章氏は「コロナの影響で影響が大きくなっており、需要に見合った予算執行が必要」と強調した。
加えて、予算委員会からは承認第3号として、専決処分した一般会計補正予算の承認も求められ、特に新型コロナウイルスに関するPCR検査等を行う検査センターの開設に要する経費として正しい執行が行われたとの報告がなされた。
この他、様々な条例改正や新設に関する議案も提出され、特に育児休業に関する条例や、地域拠点施設条例の制定に関して質疑が活発化した。
最終的に、議会基本条例策定特別委員長の佐藤智一氏は「本条例の制定は、議会の透明性及び市民への説明責任を果たすために必須であり、大いに意義がある」と述べ、全議案についての可決を呼びかけた。今定例会では、特に予算や補正予算に関する議案が中心であったが、今後の市政運営を視野に入れた施策の展開も期待される。