能代市議会の定例会は令和元年9月9日に開催され、市営住宅の老朽化、熱中症対策、地産地消、宇宙イベント、指定管理者制度など多岐にわたるテーマが議論された。
最初に、市営住宅の老朽化について、庄司絋八議員が質問を行った。議員は特に水と階段の広場を駐車場として利活用する提案をし、隣接施設の利便性を高める必要性を強調した。市長は、広場の利活用について行政と市民が意見交換を行うことが重要であると答えた。
次に、熱中症対策としてエアコン設置についても言及された。菊地時子議員は、学校のエアコン設置状況を問うとともに、高齢者や乳幼児のいる世帯に対してエアコンの補助制度が必要であることも主張した。市長は、制度の周知を含めて今後も慎重に対応する意向を示した。
また、防災意識向上のための体験活動の重要性も議論された。この中で教育長は、学校における避難訓練に地域住民からの参加を促し、防災教育をさらに進める考えを示した。
地産地消の取り組みについては、庄司議員が農産物の販売促進や学校給食への活用の重要性を指摘した。市長は、今後も生産者と消費者が連携し、地元の農産物を使った食育活動を推進していく意向を表明した。
宇宙イベントに関して、庄司議員は能代市が日本に唯一のロケット打ち上げ場を有することの重要性を強調し、施設周辺の交通アクセス改善が求められると述べた。市長は関係機関と連携し、今後の利用促進を図ると回答した。
東中跡地の利用計画を巡り、城司議員は地域の意見交換が必要であると指摘したのに対し、市長は利用促進に向けて、地域からの提案を重視し、柔軟な姿勢で対応する考えを述べた。
最後に、庄司議員は指定管理者制度の見直しや会計年度任用職員に関する取り組みについても言及した。市長は、制度の改善と職員の待遇向上について引き続き検討していくことを約束した。今後の課題には、多くの市民の声を反映させながら対応していく必要がある。