令和3年6月14日に行われた能代市議会定例会では、一般質問が行われた。議員たちは新型コロナウイルス感染症による影響や経済支援などに関する問題点を指摘し、対応策を求める発言が多く見られた。
まず、渡邊正人議員は新型コロナウイルス感染症への支援や対策について議論を展開した。特に、ワクチン接種状況については、能代市でのワクチン接種が順調に進んでいると報告。6月13日現在で、1回目の接種が12,539人、2回目が6,760人が完了していると述べた。
また、ワクチン接種でキャンセルが発生した際の対応が重要であるとし、余剰ワクチンを医療従事者や社会的役割を持つ人々に優先して接種する方針を明かした。市長の齊藤滋宣氏も同様の見解を示し、効率的なワクチン接種体制の重要性を強調した。
さらに、経済支援についても言及され、特にコロナ禍の影響を受ける地元企業への長期的な支援が急務であると指摘。市が展開している給付金や補助金の周知や活用の重要性が議論され、特に飲食業や公共交通機関などが依然として厳しい状況であることが確認された。
議員たちはまた、児童や生徒の感染症対策として、マスクや手洗いなどの基本的な対策を徹底し、感染防止に努める考えを示した。シトラスリボンプロジェクトにおいては、感染者や医療従事者に対する誹謗中傷の防止を訴え、地域全体で思いやりの心を持つ重要性を強調した。
さらに、能代工業団地における企業進出についても言及があり、中国木材株式会社の進出が新たな雇用を生み出す期待が寄せられている。市長は、これを機に地域の林業が活性化することを望んでいるとし、地域貢献の考え方を強調した。