令和2年3月11日、能代市議会定例会が開催された。この日の議題は全体で38件にのぼり、特に職員関連の条例改正が多く取り上げられた。
日程第1では「能代市職員の服務の宣誓に関する条例の一部改正」が議論された。総務部長・淡路誠氏は、「会計年度任用職員の服務の宣誓に関する規定を追加し、それぞれの職員に適した方法での宣誓を可能にすることを目的として」おり、新施行日は令和2年4月1日と述べた。質疑はなく、議案は総務企画委員会へ付託された。
続く日程第2では「特別職の職員で非常勤の者の報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正」が審議された。当局からは、報酬の範囲が専門的知識を有する者に厳格化される旨が説明された。
また、日程第3の「学校職員の給与に関する条例の一部改正」では、勤務1時間当たりの基礎額に寒冷地手当を加える内容で、予算に248万2000円の影響があるとされた。その後、過疎地域自立促進計画の変更や中小企業融資あっせん条例の改正に関する議案も可決され、全体会議はスムーズに進行。特に活発な意見が出たのは、日程第5の「みなし公務員に対する報酬の引き上げ策」が焦点となり、議員らから具体的な金額追加要望が相次いだ。
さらに、日程第6では自転車に特化した法的基準を改めるための議案が上げられ、併せて、都市整備部長・宮野弘幸氏は「自転車通行帯や自転車道設置基準を見直し、安全対策を強化する」と強調した。そのほか、市道の整備や上下水道関連の予算も審議され、最終的に令和2年度の一般会計予算案は可決された。
今後の市政の課題として、これらの改正に基づいた実効性のある政策と市民への周知、また協力を呼びかけていく姿勢が求められる。