令和5年3月7日に開催された能代市議会定例会では、中心市街地の活性化や洋上風力発電に関する質問が行われ、市長の齊藤滋宣氏が答弁に立った。議会では、能代市の将来に大きな影響を与える重要なテーマが議論された。
中心市街地の活性化については、議員から中心市街地の活発化を求める声が上がり、行政の支援が必要であると強調された。特に、北高跡地の利活用や新たな施策に期待を寄せる意見が出た市長は、現状の検討状況を説明し、地域活性化に向けた活動を今後も積極的に進めていく意欲を示した。
洋上風力発電に関連する発言では、阿部誠議員が新たに稼働した能代港での洋上風力発電が地域経済に与える影響について言及した。市長は、発電事業による雇用や地域振興に関する取り組みを説明し、再生可能エネルギーを活かした持続可能な地域づくりの重要性を訴えた。さらに、地域の理解を得るため、住民とのコミュニケーションが不可欠であると強調した。
また、情報発信のデザイン力強化についても議論があり、市の広報の質を向上させることが必要であるとの意見が交わされた。能代市では、情報を効果的に伝えるためにデザイン力を重視し、市民へ向けた広報活動に力を入れる意向が示された。
水道整備に関する質問では、二ツ井地区への水道整備の必要性が強調され、地域住民の声がもとになった意向調査の結果が報告された。市長は、この結果を重視し、急いで整備を進める姿勢を表明した。
中国木材株式会社の能代工場に関しても言及があり、地元企業の求人状況や支援策について質疑が行われた。市長は、能代工場の求人について、地域の若者に対して積極的に働きかけ、その成果を上げたいという意気込みを示した。
これらの議論は、能代市の未来を担う重要な施策に直結するものであり、今後の政策立案においても大きな影響を与えると考えられる。議会での意見交換を通じて、地域の課題やニーズに対する具体的な対策が求められており、行政は市民の声を容易に取り入れる姿勢が期待される。