令和5年9月5日、能代市議会が定例会を開催した。
議題は、会議録の署名議員指名、会期の決定、諸報告、及び市長による提出議案の説明を含む。
市長の齊藤滋宣氏は、7月の大雨による被災者へ心よりお見舞いを述べるとともに、復興への努力を示した。特に、地域連携による観光地域開発事業について、交付金制度の申請漏れがあったことを説明。
この問題に関連し、齊藤市長は、「関係職員に訓告及び厳重注意を行ったが、制度理解の深化やチェック体制の強化に努める必要がある」と強調した。
災害の影響は地域に甚大で、住家床上浸水115棟、農地や農業用施設の被害が顕在化している。同市では災害救助法の適用、激甚災害の指定が行われ、被災者支援が積極的に進められている。
さらに、能代地域及び二ツ井地域における災害ごみの収集や家屋の消毒作業も行われており、齊藤市長は収集作業の報告も行った。「現在完了しているものの、依頼がある場合には随時対応する」とのこと。
新型コロナウイルスに関するワクチン接種も話題に上り、秋開始接種が9月20日から行われることが発表された。市長は、接種を受けない方への配慮も呼びかけた。
また、能代市総合体育館の大規模改修計画についても言及され、工事による利用制限に関する市民への理解を求めた。市長は「快適に使える施設として長く利用いただくための改修」と説明した。
この他にも、令和5年度一般会計補正予算案が提案され、歳出・歳入の内容が詳細に報告された。特に、民生費における対策や農林水産業費に関する支出についても触れた。
結論として、齊藤市長は被災者支援や復旧に関する施策を進め、市民の安全確保を最優先する意向を示した。定例会は9月28日予定の会期内に数回再開される予定である。