令和6年6月11日の能代市議会定例会において、複数の議員が重要なテーマについて質問を行い、市の現状や施策について議論が交わされた。
特に注目されるのは、放課後児童クラブについての議論である。安井英章議員は、放課後児童クラブの質を向上させるためには、支援員の役割や処遇改善が肝要であると強調した。また、子供たちが安心して過ごせる場所を確保するため、保護者とのコミュニケーションの重要性が改めて認識された。
登録児童数は、前年から増加傾向にあり、特に働く保護者が多い家庭にとって、放課後の居場所が重要な選択肢となっている。そのため、放課後児童クラブへの参加を促す施策が求められている。市長は、児童クラブの運営に対する支援を継続していく意向を示した。
次に、介護保険事業における人材不足についても大きな関心が寄せられた。菊地時子議員は、訪問介護サービスの運営において、人材確保が急務であると述べた。市長は、介護職員の処遇改善について言及し、今後も国と協力してこの課題に取り組む考えを示した。
国保税に関する質問では、持続可能な医療制度の確保が重要であるとされた。市としては、税の適正化とともに、無保険の状態にある市民に対しての支援策を強化する方針を示している。
また、北高跡地の利活用に関して、安岡明雄議員が複合施設の必要性を訴えた。市長は、将来的に必要な機能を持つ施設の設置を検討していることを明らかにし、市民の意見を反映させる姿勢を持っている。
電力の地産地消については、八峰町の成功事例を参考にしつつ、能代市の商工業者の支援策を模索する意向が示された。このように、市議会では市の多岐にわたる施策に対して活発な議論が行われ、今後の方向性が定められることが期待されている。