令和4年6月21日、能代市議会にて行われた定例会では、主に一般質問が行われた。
議長の安井和則氏が開会を宣言し、議事日程第4号に基づいて進行する中、最初の発言者8番の藤田拓翔氏は、子育て支援策について質問した。藤田氏は、能代市の子育て支援に対する感謝を表明しつつ、市民の理想と現実の子ども数に大きな差があることを指摘。また、経済的負担が子どもを持つことに影響を与えている事例を挙げ、効果的な支援策を求めた。
これに対し、市長の齊藤滋宣氏は、令和元年度から実施している子育て祝い金制度や保育料の設定など、現在の施策について報告した。市長は「今後、ニーズを分析しながら支援施策の検討を続けていく」と述べた。
次に、旧東能代中学校の跡地活用についての質問が挙がり、地域での意見交換の重要性が指摘された。藤田氏は、様々な世代からの意見を取り入れる必要性を訴え、この件にも市の積極的な取り組みを求めた。市長は地域の要望を重視しつつ、利用計画の進捗を説明した。
また、高齢者福祉についても意見が出され、2025年問題に対する準備が求められた。高齢者支援センターの認知度向上やサービス拡大に向けた市長の取り組みが確認された。
さらに、能代市農業技術センターの再整備に関する質問では、改良案が示された。特に、農業センターの整備と地域再生可能エネルギー事業の関係についての質問があり、風車の排熱利用など、農業とエネルギーの共生を図る考えが示された。市は、利用効率を高める提案に対して前向きな姿勢を示した。
食品ロス削減や子ども食堂についても多くの質問があり、特に子ども食堂の設置状況に関する課題が強調された。市長は、地域との協力を目指し、各種支援を進める意向を示した。
最後に、中心市街地の活性化に関して、商業の振興を図る必要性や企業支援の取り組みが確認された。市長は、地域全体の取り組みが市全体の発展に繋がると強調し、今後の進展を期待すると述べた。市と地域が連携し、官民一体での活動への期待が寄せられた。