令和6年6月24日、能代市議会で定例会が開催された。
議事日程に従い、各議案が審議された中で、特に重要な議題として水道事業会計補正予算が挙げられた。実施される補正予算は506万円で、導水ポンプの故障や摩擦力の影響を考慮したものである。
また、総務企画委員長の安岡明雄氏は、議案第60号檜山地域拠点施設の条例改正について、冷暖房機器の設置に伴う使用料の設定について報告した。使用料が同類の施設に準じるとの発言がある一方、利用者の利便性も考慮される必要があると強調した。
この日の議会では、また、地域防災として旧仁鮒小学校体育館活用の調査を求める陳情も取り上げられた。安岡明雄氏は、施設の存続を希望する意見を持つ住民の声があると報告した。また、市が地域住民との合意の上で進めている解体計画の厳しさが浮かび上がった。
議長の安井和則氏は、この陳情が地域の住宅問題解決の手助けになるとしつつ、住民との対話を重ねて行く必要性を訴えた。これに対し、意見の対立が生じる中でも、市の方針について確認する場が持たれた。
次に、教育環境の整備についても発言があった。文教民生委員の渡邊正人氏は、小規模保育事業所に関する基準の改正を通じて、適切な配置基準が求められると発言した。この基準見直しは、未来を担う子供たちの育成に寄与することを目指している。また、スポーツ環境の改善に関する助成金の具体的な運用計画の必要性も示された。
事務局からの報告によると、次の日程では新たな市営住宅建設や、その他地域振興策が含まれる補正予算が議題となる予定であり、これらの案件は市の発展に寄与するものである。さらなる住民ニーズに応える施策を模索しながら、議会は引き続き積極的に市民との対話を進める方針を確認した。