令和4年9月の能代市議会定例会において、多くの議題が提起され、市長や議員がさまざまな問題について意見を交わした。特に、新型コロナウイルス対策や最近の大雨による災害対応、消防団員の処遇改善、地域貢献活動についての質問が多く見受けられた。
まず、新型コロナウイルス対策について市長は、「コロナ禍での経済支援は引き続き重要である」と強調し、今後の施策についても積極的に検討していく姿勢を示した。
次に、大雨による被害について、9番の阿部誠議員は、「先月の大雨で農作物に深刻な被害が出ている。特に軟腐病の影響を受けたねぎへの支援を求める」と訴えた。市長は、大雨による農作物の被害を認め、「農家への支援策として補助金を準備している」と述べた。
さらに、市役所職員の地域への関わり方に関しても意見交換があり、自治体職員が副業を行うことの是非について議論が展開された。ある議員は、「地域経済の活性化には職員の副業が有効である」と述べ、副業を解禁するよう求めた。市長は、この件に関しては慎重な対応が必要であると答えた。
また、消防団員の処遇改善については、毎年団員数が減少している現状を踏まえ、報酬や手当の見直しが重要であると強調された。市長は、現在の報酬状況に関連し、「団員の確保と支援が急務である」と認識を示した。これに対し、議員からは具体的な金額の引き上げを求める声もあった。
最後に、旧統一教会に対する市の対応についても触れられ、何らかの関与があるかどうかが問われた。市長は、市として公式な関与はないとしながらも、今後の動向に注意を払い、情報収集に努める姿勢を示した。市民の安全と生活を守るため、今後も様々な問題に対して積極的に対応していく必要があると考えられている。本会議では、これからも市民の声を反映させる姿勢が求められることが再確認された。