令和3年6月16日、能代市議会が開会され、重要な議事が進行した。
この日の議題には、能代市市税条例及び一般会計補正予算に関する内容が含まれた。特に、吉岡康隆総務部長による市税条例等の改正提案が注目を集めた。改正内容では、個人市民税についての特例や、固定資産税及び軽自動車税に対する措置が綿密に説明された。具体的には、住宅借入金等特別税額控除の見直しや、環境性能割に関わる税率区分の変更が挙げられた。
さらに、令和2年度乃至令和3年度にかけての一般会計補正予算についても審議が行われた。市民福祉部長の畠中徹氏は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた世帯への生活支援として、特別給付金や補助金の計上を提案した。これにより、特にひとり親世帯に対する経済的支援に力が注がれることが期待される。
一方、職員の給与に関する条例の改正も大きなテーマとなった。こちらでは、コロナウイルス関連の手当の具体的な内容変更が説明された。市民福祉部長の畠中徹氏は、職員への支給における新型コロナウイルス感染症の定義をより具体的な表現に改めることを強調した。
また、能代市の災害救助基金条例の改正も行われ、災害救助法の改正に伴う救助対象の規定が整理された。これにより、指定された災害の範囲がより明確化し、助けを必要としている人々への支援が強化される見込みである。
その他にも、特定教育・保育施設に関する基準や保育所条例の改正、ならびに市道の技術的基準に関する改正が提案された。これらの法令改正は、市の教育や福祉、交通の安全性を向上させることを目的としている。
最後に、5億2083万1300円という協定金額で進められる五能線に関する橋の撤去新設工事の協定についても報告され、今後の地域発展に寄与する意義が強調された。
この日行われた議事の結果は、地元住民への直接の影響を与えるものであり、今後の能代市の運営に大きく関わる事柄である。