令和2年3月能代市議会定例会が開会し、新型コロナウイルス感染症に関する市長の説明が注目される。
市長の齊藤滋宣氏は、新型コロナウイルス対策として、市内の全小・中学校の臨時休業を決定したと述べた。卒業式は、感染防止対策を講じて行う意向を示した。
また、放課後児童クラブの多くは、共働き家庭向けに開所を続けるが、自宅待機を勧めることにした。この決定は、感染拡大の需給に基づくものであり、重要な安全策として評価された。
更に、市長は危険な空き家の解体支援についても触れた。本市では、特定空き家を含む危険な住宅が増えており、解体費用の補助制度を設ける方針を示した。市民の安全を守るため、必要な支援を提供する意義を強調した。
次に、能代市まち・ひと・しごと創生総合戦略の進捗状況についても説明があった。市では、国や県の政策と連携し、人口減少対策につながる施策を進める計画である。第2期総合戦略に向けた検討は進んでいるものの、整合性を取るためには時間がかかる見込みである。
また、地域自治区の設置についても、原則的には廃止する方向性を示した。合併から14年が経過し、地域サービスの統一が進んでいることを受けた決定とされている。
市長は、本因坊戦の開催についても言及し、将来的に観光に寄与することを期待した。次回の対局では、市内外から多くの訪問者が見込まれていることを強調した。