令和5年10月31日、能代市議会の臨時会が開かれた。
議事では、令和5年度の一般会計補正予算が議題として上げられた。市長の齊藤滋宣氏は、7月の大雨による災害への支援として、経費の予算措置を求める旨を述べた。この補正予算は、義援金の配分や支給のためのもので、総額は337億4211万2000円となる見込みであるという。特に、災害救助に関する予算が985万円追加される。これにより、床上浸水した場合は1件につき4万円、床下浸水の場合は2万5000円が措置される。
議事の途中、議員からは住宅応急修理費に関する質疑が多く寄せられた。12番の畠貞一郎議員は、災害救助費の住宅応急修理費について疑問を呈し、具体的な適用対象の地域や件数について質問した。都市整備部長の小林繁光氏は、申請件数は当初よりも多く、実際には35件が申請されていると述べ、追加で必要な場合には出来るだけサポートしていく考えを示した。
また、申請に際しての戸惑いや、個人情報を求められることの対応についても議論が起こった。小野立議員からは、民間業者に対する情報提供の求めが不適切であった点が指摘された。これに対し、小林氏は、今後は申請者に直接必要な情報を尋ねる方針であることを述べた。
議会では、議案に対する承認が行われた。これに伴い、義援金の配分に関する経費が速やかに支給される運びとなる。議長の安井和則氏は、議題を全て審議した後、所定の手続きで会議を閉じた。