令和4年3月能代市議会定例会が開会した。
今回の定例会では、新型コロナウイルス感染症への対応が重要な議題として挙げられた。
市長の齊藤滋宣氏は、感染症の再拡大に警戒し、マスク着用や手洗い等の基本的な防止策を呼びかけた。その背景には、県内における感染の急増や市内小・中学校での感染確認があった。
特に、市職員の感染確認を受けて、二ツ井町庁舎の業務縮小や図書館の休館が決定された。また、感染者の増加による影響として、休校や学級閉鎖等の措置が講じられたことも報告された。
次に、新型コロナワクチンの3回目接種が国の方針に従って前倒しで実施されていることが説明された。
高齢者や5歳から11歳の小児接種が順次行われており、加えて市は検査費用助成事業の申請件数が増加していることにも言及した。新たに検査センターも設立され、市民の不安を解消するための取り組みが進められている。
雪害対策についても重要なテーマとして扱われた。
今年の冬は降雪量が多く、能代市豪雪対策本部が設置された。市長は高齢者支援や除排雪の対応を強調し、雪害対策に協力している市民や関係者への感謝の意を表明した。
また、次世代エネルギーの導入促進や新工場建設への協力要請など、地域経済の活性化に向けた施策も報告された。特に、洋上風力発電事業が進捗しており、地域共生策の実現に向けた取り組みが進められている。
さらに、令和4年度の一般会計予算案についても説明があり、増額予算が計上されている旨が伝えられた。市民生活を支えるための経費が優先的に計上され、地域振興や子育て支援が重視されている。
議会の進行は、透明性を確保しながら市民への情報提供がなされているとの印象を受ける。