令和5年度の市長施政方針に関する代表質問が行われた。今回の会議では、特に市の財政状況や予算の使途、教育施策、地域振興に重点が置かれた。議会では、久世孝宏市長が掲げる「チャレンジあふれる都市・はんだ」の実現に向けた具体的な取り組みが求められた。
取材に応じた市長は、「令和5年度は、過去最大の予算である448億1,000万円を用いて、昨年度の施策をさらに発展させる年にしたい」と述べた。具体的には、教育や子育て支援、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が挙げられる。これに対して芳金秀展議員は、「どの分野に重点を置いて変革を図るのか」と質問し、市長は「教育と地域経済の活性化を特に重視している」と応えた。
また、山田清一議員からは、「高齢者に対する施策が見られないが、何か特別な配慮があったのか」との質問に対し、市長は「地域包括ケアシステムに基づく取り組みは継続して行っており、重要視している」と強調。さらに「コスト削減への取り組みも必要であり、今後も注意深く実施していく」との発言があった。
続いて、伊藤正興議員が幸せになるための教育について尋ねると、市長は「この教育を受けることで、子供たちが自らの幸せを考え、行動する力を身につけることが期待されている」とコメントした。その中で、教育長は「教職員が子供たちと向き合える時間を確保するために、様々な支援施策が実施される」と述べた。
さらに、中心市街地の活性化にも触れ、久世市長は「民間との協力を鑑み、持続可能な発展を図りたい」と語った。市内交通問題についても、「武豊線連続立体交差事業を通じて、市全体の交通利便性を向上させる」との言及がなされた。
最後に、環境問題への取り組みについても言及があり、今後の施策において持続可能な社会を目指すことが示唆された。このように、多角的な視点から市の将来について意見が交わされた会議は、市民生活に直結する施策の実現へと市長及び議会が一丸となり挑む姿勢を見せた。