令和3年3月に行われた定例会では、重要な議題が取り上げられた。特に注目されたのは、市長による令和3年度施政方針の発表である。
市長、榊原純夫氏は、施政方針において新型コロナウイルス感染症の影響について言及した。感染拡大が市民生活や事業活動に影響を及ぼした実情に対して、対策を講じてきたことを強調した。
特別定額給付金や事業者への協力金など、国や愛知県と連携した支援策が実施された。その中で、感染拡大に対する早期の対応が求められていると述べた。
また、ワクチン接種の進捗状況についても触れた。接種体制の強化と円滑な実施に向けて、保健センター職員の増員や予行演習を行っていることが報告された。市民にとって大事な取り組みであり、安心して接種を受けられるよう最大限の努力を行うとした。
市長はまた、「チャレンジあふれる都市・はんだ」として、市の未来を方向づける第7次総合計画のスタートを宣言。未来の都市像には、地域の文化や歴史に根ざした発展を重視し、地域に密着した施策を進める方針を示した。
施政の中でも特に教育分野における施策として、ICT環境の整備や子供のキャリア教育の充実が挙げられた。教育施策を通じて、一人一人の可能性を引き出すことを目指し、地域の困難を乗り越えるための取り組みを続けると述べた。
さらに、環境への配慮として、脱炭素社会の実現に向けた施策が紹介された。市は、2050年までの温室効果ガス排出量の実質ゼロという目標を据え、持続可能なまちづくりに向けた取り組みを強化していく方針を示した。
経済振興のための施策も講じられることが伝えられ、新型コロナウイルスによる影響で厳しい状況にある事業者への支援策の継続が約束された。特別融資や商業施設の助成を通じて、地域経済の回復を図る姿勢が示された。
このように、令和3年度の施政方針は、コロナ禍の中でも前向きな姿勢で市政運営を行い、「みんなで乗り越えよう」という意気込みを持っている。市長は最後に、市民の理解と協力をお願いし、施政方針が終了した。