令和2年3月24日に開かれた第1回定例会では、半田市の令和2年度予算案が審議された。様々な議案が提案され、出席した議員からは予算の妥当性や実施計画について活発な意見交換が行われた。
今回の会議で特に注目を集めたのは、議案第6号の一般会計予算である。これに関して、総務委員会の岩田玲子議員は、歳出削減計画について質疑を行った。一般会計予算には、ふるさと納税事業やシティプロモーション推進事業の具体的な施策が含まれており、その今後の見通しについて懸念が示された。"目標額は最低ラインとし、寄附金獲得に向けた取り組みを進めていく"との考えが示された。
また、高齢者運転免許自主返納促進事業についても議論が交わされた。鈴木健一議員は、"返納後の交通手段の確保が必要だ"と意見を述べ、十分な対策が取られていない現状を指摘した。さらに、予算案の見直しが求められた。
同じく、議案第9号で審議された駐車場事業についても、反対意見が相次いだ。鈴木議員は、"撤去理由について市民の声を反映させていない"とし、議論が不十分な点を指摘した。
また、廃棄物の減量に関する条例改正案に関しては、環境省の助言を受けつつ、"市民に対して公平な事業運営を行う必要がある"と強調され、今後の議論が求められた。全議案は最終的に賛成多数で可決されたが、市民からの不安な声を受けた議員達の発言が印象に残った。
このような議論を経た後、榊原純夫市長は、予算案の可決に感謝しつつ、今後の行政運営における課題を指摘した。市民に寄り添った施策を心掛ける姿勢を示し、引き続き地域の発展に向けた努力を続ける意向を表明した。