令和2年3月定例会において、榊原純夫市長は、令和2年度市長施政方針に関する各派の代表質問に応じた。市長は、新型コロナウイルス感染症への対策や、地球温暖化対策、家庭系ごみの有料化、防災・減災、教育・子育て分野における施策の強化について言及した。
新型コロナウイルス感染症への対策について、榊原市長は市民への予防策として、手洗いやうがいの重要性を挙げ、業界や学校との連携によって情報を発信していると強調した。また、感染者数の増加に対し、相談窓口の設置や、医療体制の整備に取り組んでいることを示した。
次に、地球温暖化対策としてCO2排出量を実質ゼロにする方針を再確認した。市長は、バイオマス発電に関して積極的な取り組みを行い、県内の主要な施設として地域内でのエネルギー循環の実現を目指すと述べた。家庭系ごみの有料化も進め、既に市内での説明会を通じて市民への理解を促進していることを明らかにした。
防災・減災に関する施策では、新居池ほか7か所のため池の改良を行い、浸水被害軽減に向けた対応策を策定していると説明。市民が防災意識を持つことが重要であり、訓練や教育の実施にも取り組むと語った。また、マイ・タイムラインの導入により、自分や家族の避難行動を確認する機会を提供し、地域内での連携を強化する考えを示した。
教育・子育て支援については、キャリア教育やアクティブ・ラーニングの推進が重要視されている。市は地域との連携を強化し、多様な教育機会を提供することを目ざしている。さらに、教育分野における環境の優位性を確保したいとの考えも発表された。
また、観光振興では半田赤レンガ建物や半田運河を観光資源とし、地域の歴史や文化の理解を深め、市民だけでなく広く訪れる観光客にとって魅力的なスポットとする方針を示した。市民の意識向上や経済的活性化に寄与することを期待している。
最後に、高齢ドライバーによる交通事故防止策として、安全運転支援装置の設置を促進するための補助金制度を新たに設けることが発表され、多くの高齢者が利用しやすい社会を目指す。 これらの施策は、半田市が選ばれるまちづくりの一環であり、市民の生活向上への努力が続けられていることが強調されている。