令和6年2月20日、半田市において定例会(第2回)が開会された。議長の沢田清議員が開会の挨拶を行い、令和6年能登半島地震で亡くなった方々に哀悼の意を表した。
議事日程に沿って、まず会議録署名議員の指名が行われ、伊藤正興議員、麻生七海議員、石川英之議員が指名された。その後、諸報告が行われ、地方自治法に基づき市長をはじめとする関係職員の出席が報告された。
続いて、今期定例会の会期が決定され、日程の通り35日間とすることに異議がないと確認された。特に、日程第4では令和6年度市長施政方針についての議論がなされた。市長の久世孝宏氏は、施政方針を述べ、特に能登半島地震への対応を強調した。
市長は、復興支援として職員派遣や義援金の受付を行っていることを報告。「この経験をもとに、今後の災害対応の体制を強化していく」と述べた。さらに、昨年開催された第九回はんだ山車まつりの成功を取り上げ、市民の協力を感謝した。
教育や子育て支援についても言及し、特に新美南吉生誕110年を記念した取組に触れ、子供たちの成長を応援する姿勢を示した。また、人口減少問題への対策として、「はたらく親を応援するまち」というテーマを掲げ、安定した子育て環境を提供するための施策を強調した。
今年度の予算は487億9,000万円に達し、対前年度比8.9%の増である。この予算は、公共施設整備や福祉、教育など幅広い分野へ配分される見込みであり、市長は今後も財政運営の健全化を目指すと述べた。
市長はまた、「はたらく親を応援するまち」を実現するための具体的な施策として、保育サービスの充実やオンライン相談窓口の設置などを挙げた。さらに、地域経済の活性化や企業誘致も重要視しており、未来に向けたビジョンの策定に努めるとした。
結びに、市民との対話を重視し、市民が幸福を実感できるよう全力を尽くしていくことを誓った。市長の施政方針は、市民の協力を得ながら地域の発展を図るものであり、今後の動きに注目が集まる。午後1時44分、本日の議事が終了し散会となった。