令和4年3月4日、半田市の定例会で市政に関する一般質問が行われた。
議員からは新型コロナウイルス感染拡大に伴う市の対応や、特に糖尿病患者についての治療中断者への支援が求められた。
新型コロナウイルスの感染拡大が進む中、鈴木健一議員は、半田市内での感染拡大防止策について質問し、詳細な施策の見直しを提案した。鈴木議員は、「感染者数が急増し、医療体制が逼迫している現状を踏まえ、行政が主体的に動くべきだ」と強調した。これに対し、健康子ども部長の竹部益世氏は、ワクチン接種の促進や検査体制の強化を進めていると答えた。
また、市営墓地の在り方についても言及があった。鈴木議員は、高齢化社会に向けた市営墓地の利用状況を踏まえ、今後の整備方針について具体的な回答を求めた。環境課長の門田和博氏は、今後の需要に合わせた合葬墓の設置計画を報告し、「地域のニーズを考慮しながら整備を進めていく」と述べた。
さらに、糖尿病患者の増加に懸念を示した山田清一議員は、「療養中断者へのアプローチが必要だ」として、特定健診結果からリスクのある方への受診勧奨の重要性を訴えた。福祉部長の新村隆氏は、今後の取り組みとして、データヘルス計画を活用し、未受診者への重点的な支援を推進する考えを示した。
市長の久世孝宏氏は、糖尿病重症化予防について、「オール半田で健康増進に努める」との意向を表明した。健康課の新設を通じて、市民の健康意識を高める活動の強化が期待される。
このように、会議では新型コロナウイルス対策や市営墓地、糖尿病患者への支援といった重要な市政課題が取り上げられ、今後の動向に注目が集まる。