12月11日に開かれた令和2年第10回半田市議会は、複数の議案を一括議題として慎重な審議を行った。
審議対象となったのは、令和2年度の一般会計補正予算案を含む14議案だった。最初に審議されたのは、令和2年度の一般会計補正予算第14号であり、歳入歳出にそれぞれ6,617万円を追加する内容となっている。これは、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた低所得のひとり親世帯への臨時特別給付金を支給するための予算である。総務部長の山本卓美氏は、「年内を目途に臨時特別給付金を再支給するための経費を計上するものであります」と説明した。
次に審議されたのは、介護保険事業特別会計の補正予算案だ。こちらでは、需要に応じた財政支出が求められてる中、予算の確実な執行が期待されている。文教厚生委員長の加藤美幸氏は、議案に対して肯定的な姿勢を示しつつ、質疑応答を経て議案の可決を求めた。
その他、議案第89号では第7次半田市総合計画の基本構想について議論された。鈴木健一議員は反対の立場から、急ぎ策定する必要はないと意見を述べ、新型コロナウイルスの影響下で見直しが必要との認識を示した。
また、議会からは感染症対策条例や政務活動費の限度額に関する条例も提案され、これらが可決された。新型コロナウイルスの影響により、生活様式にも変化が求められる中、市の対応が問われる場面が多く見受けられた。
これらの審議に加えて、提出されたさまざまな議案の結果、議場での活発な議論が続いた。議長の沢田清議員は、最後に市民に愛される街づくりを目指して、今後も市の活動が進められることを期待すると述べた。