令和3年9月1日に開かれた定例会では、半田市の市政に関する一般質問が行われた。
特に注目を集めたのは、家庭系ごみの現状とリサイクルに関する質問である。今回、伊藤正興議員が家庭系ごみの有料化後の状況について尋ねたところ、市民の分別意識が向上した結果、家庭系ごみの処理量が約30%も減少したとの答えが市民経済部長の出口久浩氏からあった。この成果は市民の協力あってのものであり、今後も継続的な取り組みが必要であると強調された。
また、家庭系ごみの有料化に伴い、手数料の見直しが検討される可能性が示唆された。出口部長は、家庭系ごみの減量化や資源化が生活に浸透するには時間がかかるため、現行の手数料を当面維持する考えを示した。しかし、市民からは手数料の軽減化を求める意見も上がっているとのことで、今後の状況を注視する必要がある。
伊藤議員は家庭系ごみのリサイクルについても言及し、ペット用のおむつやシートを有料化の対象外にすることが再検討されるべきとの見解を述べた。出口部長はペット用おむつについて、現状では対象外とする考えは維持されると説明したが、今後の議論の余地が残されている。
さらに、医療的ケア児への支援についても議論が交わされた。水野尚美議員は、医療的ケアを必要とする子供たちが地域で安心して生活できる環境づくりの必要性を訴えた。半田市では、医療的ケア児に対して市内の保育所や幼稚園で看護師を派遣する制度が設けられているが、現状では介護士との連携が不可欠であるとの認識が強調された。