令和6年3月25日、半田市議会は定例会を開き、令和6年度の予算案や各種議案について審議が行われた。
本会議で最大の焦点となったのは、「議案第8号 令和6年度半田市一般会計予算」である。市長の久世孝宏氏は、予算の特徴として「過去最大規模」と説明した。その中で、政策決定に際しては、事業効果や必要性をしっかりと精査していく必要があると強調した。
市の人事管理事務については、「職員がやりがいを持てる職場環境の実現」を目指す方針が示された。伊藤正興総務委員長の質問に対し、市長は外部専門家の助言を受け、職場環境の改善に取り組む意向を示した。また、ふるさと納税事務に関する目標値は1億円としており、前年度の7,500万円に対し大きく引き上げられている。返礼品の魅力を高める努力が求められる立場である。
さらに、介護保険事業については、制度改正に伴い保険料の引き上げが見込まれている。委員からは、低所得者層への影響を配慮し、一般会計からの支援が求められた。
他方、医療事業では、「議案第17号 令和6年度半田市水道事業会計予算」が審議された。新病院建設など一時的な支出が発生するため、経営の効率化や収入の安定が求められる。
また、半田市では「はたらく親を応援するまち」政策が新たに唱えられ、職住近接を図る住宅支援策や、子育て支援の強化が期待されている。市民からの期待に応える施策としての実効性が問われる場面が多く見受けられた。
その他、多くの予算案が提出され、ほとんどが原案通り可決された。議員たちからは厳しい意見も上がる中、全体的な協力体制の重要性が強調され、各委員長からの報告により、議案が次々に承認されていく姿が見受けられた。
市長は、今後の見通しとして「チャレンジあふれる都市・はんだ」の具現化に向けて、今までの施策を更に充実させる計画があると述べた。