令和2年3月2日に開催された半田市の成人式及び子育て支援に関する会議では、成人式の在り方について多くの意見が交わされた。
成人式では、新成人が主導する実行委員会によって運営されているが、式典中の騒がしさが問題視された。例えば、教育部長は「過去には荒れる成人式と言われ、式典を取りやめることも検討した」と述べた。その上で、現行の実行委員会方式は新成人にとって達成感を得る良い機会であると強調している。
ただし、第一部の式典は厳粛であるべきとの声も多く、主催者としての責任が問われている。議員からは、「成人式を祝う場である以上、大人として静かに臨むよう、来賓側からも配慮が必要」といった意見も出た。式典すべてを新成人主体とするのではなく、式典の部分では行政が関与し心に響く成人式を目指すべきだとの認識が示された。
また、成人式の祝う対象年齢を変えないことについては、令和4年4月からの成人年齢の引き下げを受けて、成人式の実施は依然として20歳のままとする方針が再確認された。そのため、成人を迎える新成人に向けた計画が今後必要である旨の意見もあった。特に中学校区別開催を希望する声が上がっているが、そのためには多くの人員が必要であり、集まる場として集中開催が適当との立場が示された。
次に、子育て支援についても多くの提案がなされた。特に地域子育て支援拠点の役割について意見が集まり、拠点での相談が孤立化を防ぐために重要であるとの認識が強調された。子育て家庭にとって相談窓口が身近にあることが、心のサポートとなり、子育てに対する不安軽減につながると期待されている。
さらに、行政の体制が整備され、家庭を訪問する取り組みも地域との連携を強化するための施策として期待されているが、現状では専門職の訪問ができていないとの厳しい指摘もあり、早急な対応が求められた。
下水道事業に関しても、子供たちへの啓発活動が実施され、小学校4年生を対象に出前授業などが行われている。下水道課長は、「下水道の適正利用を教育することが重要」と訴え、子供たちの興味を引き出す施策に力を入れる方針を示した。今後は、保育士や教員等と連携し、様々な施設でも啓発活動を行う計画が語られた。