令和4年1月31日、半田市議会臨時会が開催された。議題には予算の承認や訴えの提起についてが含まれていた。
特に注目されたのは、令和3年度半田市一般会計補正予算第12号の承認である。総務部長の坂元照幸氏は予算が歳入歳出それぞれ約1億7,479万7,000円の追加を含むことを述べた。これにより、予算の総額は467億798万7,000円に達する見込みである。
補正予算の内訳には、子育て支援としての給付金が含まれている。具体的には、年収960万円以上の子育て世帯に対する臨時特別給付金が約1億6,700万円支給される。この事業について、議員の中川健一氏は、所得制限の有無に関する疑問を呈した。特に、現在のコロナ禍で生活が困難な市民への直接的な支援を優先すべきとの意見が示された。
また、福祉部長の新村隆氏は、過去の支援策や制度について説明を行った。生活困窮者支援策は継続されており、これまでの対策をふまえた支援は存在するが、新たな対策は必要ないとの立場を明らかにした。これに対し中川氏は、富裕層に手厚い支援を行うことに危機感を抱いている。
続けて、議案第3号として訴えの提起が議題に上がり、承認を得る運びとなった。これにより、未収市税を目的とする訴訟が進められることが決まり、今後の対応に期待が寄せられている。
最終的には、会議録署名議員に中村和也議員、坂井美穂議員、沢田清議員が指名され、臨時会は無事に閉会を迎えた。今後の市政運営においては、引き続き議員からの積極的な意見表明が注目される。