令和6年3月の山梨市議会定例会では、各議員からさまざまなテーマに関する質問が提起された。
まず、令和6年度の予算について高木晴雄市長が説明を行った。 予算は総額235億5,500万円で、前年と比べて3.5%の増加が見込まれている。これは過去最大規模である。特に、普通建設事業費が前年度比28.4%増となるなど、積極的な施策が進められている。
小野鈴枝議員は、借金の理解について質問を行い、55万円の1人当たり借金が市民に与える影響について議論を展開した。市長はこの件に関して、「市債残高の減少傾向にあり、実質的な負担はさらに軽減されている」と述べ、積極的な財政運営の必要性を強調した。
さらに、議論はアザレアタウン整備事業に移った。小野議員は、この事業が市民にとってどのような利点があるのか質問。市長は、地域の発展に必要な施策として、この整備を進めていると答えた。その一方で、議会において市民の理解をどう得るかが今後の課題であると指摘された。
また、山梨市のまちづくりと人口減少についても課題が発表され、地域資源を生かしたコミュニティ作りが急務であるとの見解が示された。各種支援施策を通じ、特に若者の定住を促進するための取り組みが必要であり、今後も強化していく意向が表明された。
消滅可能性都市への対応については、若年層の移住や就業サポートが重要であるとの認識が示され、地方創生のための施策が求められた。
また、今後の妊活応援事業の拡充についても説明があり、子育て世代への支援が重要であるとの見解が強調された。
さらに、議会では、文化財保存活用地域計画の進捗状況や、市立牧丘病院の在宅医療に関する体制についても議論が交わされた。この中で、地域医療の基盤をどう支えるかが検討され、全ての市民が安心して暮らせる環境作りに向けた強い意思が示された。
最後に、議会は今後の課題として、住民、議員、行政が一体となって地域の活性化を進めることの重要性を再確認した。