令和5年12月15日、山梨市議会は定例会を開催し、主にふるさと納税の返礼品やデマンド交通の導入について議論した。
市長の高木晴雄氏は、ふるさと納税返礼品のシャインマスカット等に対する品質問題を指摘し、今後、県や市町村との協議会を設立し、品質管理の仕組みを強化することを明言した。向山輝議員は、県が進める高品質な県産果実の提供に関する知事の発表を引用し、特にシャインマスカットが返礼品として無断で不備があったことに懸念を示した。市長は、過去の不備を重く受け止めており、業者への厳格な指導を行っていくと答えた。
また、新しいデマンド交通の実証運行についても言及され、運行車両は11人乗り以下で、利用者の近くまでアクセスできるように設計される。運行開始は令和6年春を予定している。
さらに、学童保育の現在の状況も議題に上り、現在日下部学童クラブに16名の待機児童がいるが、緊急対策事業の導入が期待されている。市長は、待機児童が解消されるよう優先的に対策を講じると述べた。
教育長の嶋崎修氏は、学校給食に関する施策の進行状況や、教育の質を高めるための取り組みについても報告した。山梨市は現在、給食費を半額負担しているが、来年度の予算の取り決めにおいては、国の動向を注視しつつ、必要に応じて支援する意向を示した。