令和元年9月13日、山梨市議会定例会が開かれ、市民の福祉や地域問題をテーマに多くの議員が市政一般質問を行った。
会議では、特に市内のモモせん孔細菌病が議題の中心となり、その影響で農作物が壊滅的な被害を受けたとの報告があった。議員たちは、農家への支援や適切な対策の強化を求め、更なる対応が必要だと述べた。高木晴雄市長は、県と協力し、秋季防除対策支援事業を創設したことを強調した。
次に、男女共同参画の推進についての質問もあった。本市は、男女共同参画社会推進条例に基づき、さまざまな施策を進めており、特に女性の委員登用や管理職の増加が目指されている。しかし、地域資源開発課の推進担当においても議論が交わされ、推進委員会の活動が後退しているという懸念の声も上がった。
また、市内就職者への奨学金返還支援制度についても言及され、若者の地元就職が促されるような施策の導入が期待されている。木内健司議員が提案したこの制度は、若者の移住促進に寄与する可能性があると注目されている。市長は県の制度の進捗を確認し、柔軟に対応する意向を示した。
一方で、補聴器購入補助の要望が出され、高齢化社会において、聴力低下に伴う問題が深刻化している。そのため、補聴器の助成が政府によって行われることが望まれている。これもまた、市内の福祉施策の一環として進められる必要があるとの見解が示された。
議会の最後では、地域の過疎化や農業の振興に向けた具体的な施策が多く提案され、地域課題の解決に向けての議論が続けられた。議員たちは、地域が抱える問題を共有し合い、今後の施策実現に向けた意見交換を行った。市長は、地域の特性を活かした施策の重要性を強調しており、今後の進捗に期待がかかるところである。