令和5年6月29日に開催された山梨市議会定例会では、重要なテーマとして市長の意見表明と人事関連議案が取り上げられた。
特に注目を集めたのは、マイナンバーカードに関するトラブルについての市長高木晴雄氏の発言だ。市長は「全国的な問題となっている中、本市でも顔写真の取り違えが発生した」と説明し、事務の見直しを指示したことを強調した。市民には大変な迷惑をかけたとの認識を示し、今後は職務の徹底を図る考えを明らかにした。これに対し、他の議員からは職員の意識改革を求める声も上がった。
議案審議では、新たな教育委員会委員の任命議案や各種条例の改正が承認された。議案第50号から第53号にかけては、各項目が全会一致で可決され、その中には山梨市税条例や国民健康保険税に関する規定も含まれていた。参加した議員からは、特別職に関する報酬改正や手数料に関連する条例について、具体的な数値の提示があり、特に手数料条例は市民の利便性を高める内容であったことが評価された。
さらに、議長と副議長の辞職・選挙も行われ、議長の木内健司氏が辞任した後、副議長の萩原弥香氏が新たに指名され、土屋裕紀氏が議長に選出された。土屋氏は「議会改革を進めていく」とし、透明性と効率性を重視した運営を行う意向を示した。
最後に、議会運営委員会の補欠選任や議員の派遣に関する決議が行われ、議会の運営が円滑に引き継がれることが確認された。議会は、引き続き市民福祉の向上や市政の発展に尽力していく方針だ。