令和5年3月の山梨市議会定例会では、様々な市政一般質問が繰り広げられた。特に、乙女鉱山跡地の活用に関する質問が注目を集めた。
市長の高木晴雄氏は、乙女鉱山が持つ歴史的価値について強調し、今後も県と連携して保護活動を進める意向を示した。 この地域は、明治から昭和50年代にかけて水晶や石英が採掘された場所であり、産業遺産として重要な位置付けがなされている。
次に新型コロナウイルス陽性妊婦の分娩対応についての質疑もあった。高木市長は、感染拡大を受けて、陽性妊婦が市立産婦人科医院で安心して分娩できるよう、分娩室の改修を行ったことを述べた。 具体的には、ビニールカーテンで分娩台を仕切り、換気設備を強化するなど、医療スタッフと妊婦の安全の確保に向けた工夫がなされているという。
また、学校教育課の行う「With」と福祉課の行う山梨市子どもの学習・生活支援事業の連携についても質問が寄せられた。福祉課の大沢和洋氏は、各事業の支援状況を庁内で共有し、今後の取り組みを進める意向を伝えた。
このように、本会議では市民のニーズを受け止め、適切な施策を講じていくことが各議員から強く求められた。 今後も市民の期待に応える形で、市が直面する課題に対処していく必要性が増している。特に、地域の歴史や文化をうまく活用しつつ、未来を見据えた施策の遂行が望まれる。