令和4年9月の山梨市議会では、さまざまな重要な議題が取り上げられた。まず、アザレアタウン整備推進事業の進捗について、山梨市市長・高木晴雄氏は具体的な計画を紹介した。
アザレアタウンの整備は順調で、住宅地の整備が今後の課題として認識されている。また、旧市役所跡地の活用ではすでに2回目のサウンディング調査が行われ、多様な民間事業者から活用案が提案された。
高木市長は「街の未来を見据えた魅力ある開発が期待される」としつつ、慎重に進めていく意向を示した。その中でも日本カーボン株式会社跡地の活用は、特に注目される。市が全ての土地を購入する方向性も考慮されており、長期的に地域発展に寄与することが期待されている。
次に、令和3年度一般会計決算状況が報告され、経常収支比率は92.6%と過去最大に達したが、これは新型コロナウイルスの影響を受けつつも、健全な運営がなされている証とも言えよう。
また、特産の果実の盗難対策についても言及され、夜間警備やドローンによる監視強化などが進められている。市は引き続き、次年度以降も様々な対策を講じ、「組織的に連携して行動していく必要がある」と語った。
さらに、柔道整復に関する窓口無料化の要望もあり、支援について他県の事例を参考にする考えがあることが伝えられた。地域団体との連携を深めることで、より多くの市民への経済的支援を視野に入れる動きも期待されている。
最後に、山梨市が構築する特色ある学校づくりに関する施策の情報も共有され、地域住民との協力が不可欠であるとの見解が示された。学校現場を支援し、生徒が夢を描ける教育環境を整備することが、市の重要な使命として再確認された。