令和元年の9月定例会第2日目では、山梨市では重要な議題が討議された。特に注目されたのは、甲武信ユネスコエコパークの登録とそれによる観光・経済効果についての話である。深沢敏彦議員は、登録が山梨市に与える成果を強調し、その後の具体策として、地域資源のブランド化やエコツーリズムの推進が必要であると訴えた。
この登録によって、自然と共生するための取り組みが注目され、観光客の誘致や地域経済の活性化に寄与することが期待されている。市長の高木晴雄氏は、登録後の施策展開に関し、組織体制の強化やブランド化について話し、エコパーク地域の生態系保護と持続可能な利用の両立を目指すと述べた。
もう一つの焦点は、幼児教育と保育の無償化についてである。市の適応状況が問われ、無償化の範囲や影響について詳細な説明がなされた。市立幼稚園のつつじ幼稚園も無償化の対象とされ、保護者の負担軽減が期待される。また、本市では市民税非課税世帯を対象にした支援も行われており、関係者の理解が求められた。
モモせん孔細菌病の秋季防除対策支援事業も扱われた。市は県と協力し、農家への補助金支援を決定した。特に、被害の度合いが地域によって異なるため、支援状況に細心の注意を払う必要があると強調された。ただし、効果的な薬剤散布には長期間がかかるとされており、持続的な対応が求められる。
また、消費税増税や関連施策については、市民への周知を徹底する方針が示された。特に、軽減税率制度の適応とその説明会の実施も計画されている。
市道小原東東後屋敷線と東山梨駅周辺の整備など、公共工事に向けた動きも議論され、早期着工への期待が寄せられた。市民の声を大切にし、希望を反映させるため、議会との連携も強調された。
今回の会議録では、市が抱える様々な課題と対応策が明確にされ、市民への発信と実効性ある政策実施に向けた積極的な姿勢が見えた。今後の進捗と成果に期待が寄せられる。