令和4年9月30日に行われた山梨市議会定例会では、多くの議案や請願が審議され、承認された。午前10時に開会し、出席議員は18名であった。議事は主に常任委員会および決算特別委員会からの報告に集中し、17件の議案が上程された。
まず、常任委員会の報告が行われ、総務常任委員会委員長の三枝正文氏は、議案第46号から49号までの4件を原案の通り可決すべきと報告した。特に、議案第46号の山梨市手数料条例改正に関しては、マイナンバーカード利用促進のため手数料を100円引き下げることが示された。市役所での窓口申請にも適用されるとのことで、利便性の向上が期待されている。
続いて、決算特別委員会からは星野洋委員長が報告し、令和3年度の決算について議案第58号から69号の12件を審査し、適正処理されたと結論づけた。予算の健全運営には、今後も努力が必要との民意が示された。また、山梨市の一般会計は247億6,059万円余の歳入に対し、229億4,749万円余の歳出が報告され、前年を上回る規模での運営が確認された。
さらに、市長からは議案第70号および第71号が追加提出され、教育委員会委員の任命および監査委員選任について同意を求める件が報告された。高木晴雄市長は、教育委員会に新たに天野有紀氏を任命する意向を示し、議員たちから特段の異議は出なかった。
また、議題の一部として、山議案第4号の小学校35人学級実施及び教職員定数改善に関する意見書の提出が提案された。この議案により、教職員定数改善に向けた具体的な動きが期待されている。議員提出議案として原案通り可決されたことは、教育現場の充実を求める強い意志を示すものであった。
本定例会では、新型コロナウイルス感染症対策として議場内でのマスク着用が徹底され、換気等による感染防止策がとられた。市長は今後も万全な対策を講じ、議会運営を進める意向を示した。会議は午後3時50分に閉会し、出席者全員が挨拶を交わした。