令和4年6月、山梨市議会は定例会の初日を迎え、市民憲章の朗読や新任副市長、教育長の挨拶が行われた。
また、本会議では高木晴雄市長が市政への所信を述べた。今後の議題には6月28日までの29日間と定まった会期に従って数多くの議案が提案される。今回の議案には新型コロナウイルス対策に関する補正予算や過疎対策のための固定資産税の免除に関する条例改正などが含まれる。
市長は特にウクライナ情勢について言及し、戦争の影響で増加する物価に対し、山梨市民の生活への配慮を表明した。また、ウクライナの支援活動にも着手しており、募金活動や市民参加型のイベントを通じて支援を行う方針を示した。これに加えて、避難民や難民受入れのための支援体制の構築も進める。
さらに、高木市長は農業の現状についても言及した。山梨県の果実は依然として好調で、昨年度の販売額は過去10年間で最高を記録したことを報告。特にシャインマスカットの人気が高まり、県内農家の努力を称賛した。
観光イベントの開催に関しては、感染症対策を講じつつ、いくつかのイベントは中止になったが、代替イベントとして「万葉の森ほたるウォーク」を実施することを紹介。また、公共施設の LED化事業にも言及し、環境への配慮とコスト削減についても触れた。
具体的には、山梨市の公共施設の照明をLED化することで、電気料金削減とCO2削減等のメリットが見込まれていると説明した。
高木市長は、「地域課題の解決に向けた連携を進め、市民と共により良い山梨市を目指す」と力強く語った。議案の詳細な審議は今後の会期中に進められ、市民の生活向上や地域振興に向けた取り組みが期待される。