令和4年第4回韮崎市議会定例会が開催された。
市長の内藤久夫氏は所信表明において、多くの市民からの支援を受けたことに感謝し、韮崎市の未来について言及した。何よりもこの2期8年間の取り組みが重要であったと強調した。
内藤市長は、「強くて美しいまち韮崎」の実現を目指す中で、新型コロナウイルス感染症の影響や自然災害に迅速に対応し、市民の安全と健康を守るための施策を講じてきた。特に、ワクチン接種体制の構築や支援金の給付といった具体的なモデルが示された。
また、新年度の予算についても述べ、2023年度補正予算案には市民生活を支えるための様々な事業が盛り込まれています。総額約4.6億円の増額補正が行われる予定であり、特に育英奨学金や教育施設の整備が重要な柱となる。
市長は「元気で豊かなまち」の実現を掲げており、心身の健康を支えるためにスポーツ関連の施策強化や新たな体育館の整備を進める計画である。また、地域の特産品のブランド化や観光施策の充実も求められ、具体的な取り組みが期待されている。
さらに、内藤市長は、地域の文化保護や継承に対する意義についても言及し、昨年の「星降る中部高地の縄文世界」の文化遺産についての表彰を例に挙げ、地域活性化に寄与する道筋を提示した。
この他にも、「子どもを産み育てやすい環境を整えるため、学校給食無償化や教育環境の整備を進める」と、若い世代や多子世帯への支援を強化する方針を打ち出した。
市長は、若者の参画が持続可能なまちづくりにとって不可欠であるとし、企業の起業支援や地域コミュニティの活性化に取り組む姿勢を示した。
最後に、韮崎市が取り組んでいるDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進についても触れ、「未来志向型の市政運営をさらに促進する」とした。
このように、内藤市長は多岐にわたる施策を示し、韮崎市の未来に向けたビジョンを鮮明にした。議員たちはこれを受けて、今後の審議に臨むことになる。