令和3年第1回韮崎市議会定例会が、3月8日午前10時より開催され、様々な重要な議題が取り上げられた。
新型コロナウイルス感染症対策については、田原一孝議員が詳細な質問を行い、特にワクチン接種の進捗状況に焦点を当てた。市長の内藤久夫氏はワクチン接種チームを設置して、円滑な接種を目指していると述べた。今後の接種については、医療従事者が接種の対象となり、その後高齢者が続く計画である。
また、支援策としてチームにらさきエール商品券についても言及され、販促活動が行われる。商品券の販売は地域経済活性化に貢献するが、予算の使い道や配布対象の幅を広げる必要があるとの声が上がった。特に無年金、高齢者、子育て世帯への支援の要望も強まっている。
さらに、高齢者単身世帯への支援の必要性が強調された。韮崎市では、単身高齢者の増加が問題となり、市では具体的な見守り体制の確立が求められている。市民のみならず、地域社会全体での協力が不可欠であり、情報共有や地域支援の強化が必要であるという意見が出た。
また、交通不便地域への対策として市民乗り合いタクシーの実証実験も進められており、公共交通不便地域を拡大することでバリアフリーの充実が図られつつある。地域の移動手段が確保されることで、高齢者の生きやすい環境作りを促進している。
最後に、地域振興策としての県立射撃場整備についても議論が交わされた。市長は、射撃場整備を確実に推進し、地域活性化を図る意欲を見せた。特に、この射撃場は狩猟に関する技能向上にも寄与し、地元の経済的利益にも繋がると強調した。
以上のように、令和3年第1回韮崎市議会定例会では、地域高齢者支援から経済対策、公共交通整備まで多岐にわたる課題が話し合われた。市としては、これらの実行に向けて多方面での推進を図っていく必要がある。