韮崎市は令和3年第3回定例会を開催した。
議長の浅川裕康氏は挨拶し、7月に輿石賢一議員が廃棄物処理法違反で逮捕された件について謝罪し、信頼回復への努力を強調した。
また、本市出身の文田健一郎選手が東京2020オリンピックで銀メダルを獲得したことを祝賀した。新型コロナウイルスの感染拡大に対し、警戒を呼び掛け、ワクチン接種の推進についても触れた。
市長の内藤久夫氏が所信表明を行う中では、オリンピックでのメダル獲得に対し市民を代表して敬意を表した。
一方、新型コロナウイルス感染症については、急増する感染者に対し、まん延防止等重点措置を講じたことを報告。市内の状況を鑑み、飲食店への支援策を迅速に講じる意向を示した。ワクチン接種は高齢者で9割近くの接種を達成しているとのこと。
また、令和2年度の総決算についても説明。一般会計の歳入総額は185億円で、前年比25.7%の増、歳出総額は178億円で24.8%の増となり、過去最高の決算額を記録した。この背景には新型コロナ対策が寄与している。
具体的に、特別会計の実質収支は68億円、医療関係の経営には影響があるものの、堅実な財政運営が行われているという。内藤市長は、今議会において補正予算案を提出しており、市民生活への影響を最小限に抑える姿勢を示した。
今後も市の施策を通じ、地域経済の活性化や住民の安全安心な生活の確保に努める考えを示した。議会は、9月22日までの期間において提出された議案の審議を行う予定である。