令和元年9月の韮崎市議会定例会では、教育や介護、地域振興などの重要なテーマについて多数の質問が行われた。
記憶に新しいのは、学院対策としての給食費無償化についてである。現市長は、市内の低所得者層や貧困家庭を支援するため、給食費の無償化の実施を視野に入れていると述べた。これは、特に子育て世代を応援するため、より一層の支援が必要だとの認識に基づいている。具体的には、周辺市の実施状況を調査し、韮崎市でも官民協働による制度改革を模索していく考えを示した。
また、一木長博議員が質問した水防政策においては、河川の雑木処理や土砂のしゅんせつが急務とされている。市長は、釜無川や塩川の整備が進められ、その予算は約1億8,000万円に及ぶことを明言した。最近では、全国的にも酷くなっている自然災害への備えの重要性が増しており、この河川対策は特に注目されるテーマとなっている。
他にも、山梨県射撃場の誘致についての質問もあった。市長は、その必要性や、過去の経緯を踏まえつつ、市民のニーズを満たすために引き続き成果を上げたいと力強く述べた。特に、有害鳥獣対策の面では、射撃場の存在が地域活性化につながることが期待される。
防災と減災についての議論も盛況を呈した。防災訓練に関する意見交換や、行政地域における避難経路について市長からは指導が行き届いているとの言及があったが、一層住民参加型の取り組みを進める必要があると多くの議員が指摘した。