令和5年12月、韮崎市議会では一般質問が行われ、市民生活の向上やメンタルヘルス対策について重要な議論が交わされました。
特に注目されたのは、がん患者を対象としたアピアランスケア支援の導入です。内藤 久夫市長は、「補整具の購入費用を補助することで、患者の心理的負担を軽減させる」と述べ、年4月からの助成制度の詳細を明らかにしました。対象となる補整具にはウィッグや乳房用の補整下着が含まれ、それぞれ限度額も設定されています。また、医療機関との連携を強化し、患者が必要なサービスを受けやすくする方針を示しました。
次に総合健診が議題に上がる中で、全予約制で行われる健診の受診者数は年々増加しています。中島 美弥子議員は、胃がん検診においてバリウム検査だけでなく、胃カメラ検査の選択肢を増やすことを要望しました。市側は「現状ではシステム面の確保が難しいが、他の自治体の実施例を参考に検討する」と回答しています。
さらに、手話言語の普及についても議論があり、聴覚に障がいのある市民が地域で安心して生活する環境の整備が求められています。手話教室の開設などを通じ、具体的な取組みが進んでいることが確認されました。これにより、地域の理解が深まることが期待されます。
最後に、待機中の自衛官募集事務に関しても触れられ、名簿提供に関する市民への周知や除外申請の受付についても検討されることとなりました。市長は「市民の意向を尊重しつつ、提供を進めていく」と述べ、今後の進展に期待を寄せました。