令和5年9月31日、韮崎市議会の定例会が開会された。
議長の田原一孝氏は冒頭、全15名の議員に対し議会報告会の実施を報告した。
今年度の議会報告会は、7月3日から7日まで市内5地区で行われ、220名以上が参加したことに感謝を示した。さらに本定例会は、10月に市議会議員選挙を控えた最後の議会であり、重要な議題が多く含まれるとの認識を強調した。
市長の内藤久夫氏は、所信表明の中で、6月の姉妹都市の訪問や、さまざまな市民参加イベントの開催について述べた。特に、「夏期巡回ラジオ体操」「サンライズヒル・穂坂ヤマケンカップ」の成功は、地域の絆を深める良い機会であったと評価した。また、スポーツを通じた市民活動の充実を今後も進めていく考えを示した。
内藤市長は、防災体制の強化に向けた新たな取り組みも発表した。消防団の定員見直しや、防災訓練の実施内容が具体的に明示された。また、地域住民が参加することで防災意識が高まることを期待していると述べた。
新型コロナウイルスの影響にも言及し、65歳以上のワクチン接種率が50%に達したと報告した。今後は感染防止策を引き続き推進する意義を強調した。
市議会では、次に提出される案件の審議が必要であり、具体的には条例改正や予算案などが含まれている。今年度の予算に関しては、歳入総額171億8千万円、歳出総額165億4千万円と報告された。この成果は地域の発展と安定財政の維持に寄与していると述べ、市民各位の理解と協力を改めて求めた。
田原議長は、議会のICT化推進を掲げ、ペーパーレス化の重要性を訴えた。これにより、より効率的かつ迅速な議会運営が実現されるとの見解も示された。
本定例会は、9月19日までの20日間にわたり行われる。議員、執行部の協力のもと、慎重かつ円滑な審議が求められる。