令和4年9月14日、韮崎市議会は第3回定例会を開催し、重要な案件が審議された。
特に財政健全化要素と補正予算に関する内容が大きな注目を集めた。
内藤久夫市長が報告したところによると、令和3年度において、市の実質赤字比率や連結実質赤字比率は黒字であり、財政が安定していることを強調した。実質公債費比率は9.0%、将来負担比率は72.1%であり、早期健全化基準を大きく下回る水準となっている。
また、令和4年度韮崎市一般会計補正予算の専決処分についても内藤市長が説明を行い、950万7,000円の補正を求めた。質疑は行われず、原案は異議なく承認された。
続いて、一般会計の補正予算(第4号)や国民健康保険特別会計の補正予算など、今回の議案は5件まとめて審議され、合計約4億374万4,000円の追加予算が提案された。これらの予算は財務常任委員会に付託されることになった。
さらに、職員の給与条例及び育児休業等に関する条例の改正が提案された。内藤市長は、医療従事者への特殊勤務手当や育児休業の取得環境整備について、必要な改正を行うと述べた。特に、育児休業に関しては、職員が夫婦交代で取得することが容易になるよう、制度の見直しが行われる。
議案のうち、ひときわ関心を集めたのは、韮崎市営総合運動場における夜間照明設備の撤去と新設事業に伴う契約だ。契約金額は約2億7,742万円で、契約相手は東京都の株式会社東光高岳となる見込みである。
各認定決算案件も審議され、令和3年度の決算が報告された。市は、健全な財政運営を前提に、今後、今後も市民生活に資する施策を続ける意向を示した。
請願も数件提出された。「すべてのケア労働者の大幅賃上げを求める意見書」や「不登校生徒への支援制度の確立」などが話題となり、文教厚生常任委員会へ付託される。
次回の議会は、22日午前10時から行われる予定である。